まいど!愚蛤庵主人です。
雪こそありませんが、冬らしい寒さです。
今夜から、少しずつ断続的に降るようなかんじですので、あすの朝は積もっていることを覚悟して、すこし早めに寝ようと思います。
天気も、ひとも、そもそも自分の都合には合うもんじゃありませんね。
つくづく、そう思います。
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きょうは、好きな自転車を描きました。
面白いカタチの自転車です。
これは、道路を走るための自転車ではありますが、用途がほぼ決まってるんです。
実はこれ、約20年前の「トライアスロンバイク」です。
それも、ハワイの「アイアンマンレース」で使うことを想定したもの。
このころのトライアスロンといえば、アイアンマンしかなかったと言っていい時代です。
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ざっと説明すると、
海でのスイム3.9キロ、それから自転車180キロ、それが終わると、こんどはフルマラソン42.195キロを、1日でこなすレースが、アイアンマン。
そのアイアンマンでは、自転車に乗ったら、風除けを利用してはいけないことになっています。
人やクルマの後についたりしてはいけない。
「あくまで、自分だけの力で、最後まで走り抜く」。
アイアンマンのコンセプトは、そんなところにあります。
現在のトライアスロンの主流は、ショート(スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)ですが、これは本当に、順位を争うレースになっていますが、そもそも、トライアスロンは「人間に、そんなことできるか?」から始まったので、完走できた人は、「鉄人」として、すべて祝福される(今でもハワイのアイアンマンはそういう感じ)競技です。
海を3.9キロ泳いだ後で、180キロの道のりを自転車で走る。しかもその後にはフルマラソンが待っている。だから、自転車で体力を使い果たすわけにもいかない。
ハワイの浜風のあおりをできるだけ受けずに、体力をなるだけ温存しつつも、なんとか速く走れる自転車はないものか、と、試行錯誤していた時期でもありました。
そんな中、当時の最先端技術をこれでもかと使った自転車のうちのひとつが、これだったんです。
今では、カーボンを使ったフレームは多いですが、当時、カーボンで一体成型した(カーボン・モノコック)フレームを、市販していたメーカーは、アメリカのケストレル社しかありませんでした。
その少し前に、フランスの有名メーカーがカーボンモノコックのフレームを作っていたんですが、それは「高くつきすぎて、とても売れないフレーム」でした。
それでも、いくら市販車とはいえ、この自転車は、値段だけで見ると、フレーム(骨組み)だけの値段で、当時の軽自動車が買えたんで、じゅうぶん夢みたいな自転車だったんです。
・・・ハンドルとサドルとペダルとタイヤを組み込んだら、さあ、ハウマッチ!?
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前置きが長すぎますが、それがこれです。(クリックでびよーん!)
自分が、これに乗ってる姿を想像しては、現実の前に、ただただ、ため息をついておりました。
日本の自転車屋だと、ショーウィンドウにも置けないレベルの自転車でした。
あ、中古なら、今は海外のオークションで、完成車が10万円くらいで売ってますので、手に入れてみるのもいいかもです。(インテリアにしかなりませんけど)
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精進を重ねてゆきます。
では、またいずれ。愚蛤庵主人でした。
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