父に感謝。

まいど!愚蛤庵主人です。

 

きょう、仕事を辞めてきました。

ものすごく短い期間でやめてしまったのですが。

仕事内容に問題があるわけでもなく、人間関係に問題があったわけでもありません。

 

原因は、いつものことではありますが、病気です。

 

私は、こころの病を持っています。「うつ」や「統合失調症」はよく耳にする病気ではありますけれど、私の場合、うつやADHDはもっていますが、社会生活を営むうえで、もっとも問題になってきたのが「離人症」というものです。

 

離人症というと、「人から離れる」と書きますから、人嫌いなのかな、なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そうじゃないです。基本、人と会ったり、話したりというのは大好きなほうです。

 

じゃあなんなんだ、ということになるんですが。

 

これはイメージしてもらうと楽かもしれませんね。

 

人がたくさんいるところに自分がいるとします。

 

ふと周りを見渡すと、たくさんいる人が、生身の人間ではないように思えてきます。

彼らは人の言葉を話してはいる。笑ったりも怒ったりもしている。

でも、血の通った人間じゃないかもしれない。よくできたロボットかもしれない。

そういうモノが目の前でウジャウジャしている。人間をよそおった振る舞いをしている。

これって、リアルな世界なんだろうか。

自分も、もしかしたらリアルな世界にいないのかもしれないし、人間のようにみえるだけのモノなのかもしれない。自分が生きているのかどうかもよくわからない。

 

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っていう、SFみたいな話なんですけれど、感覚としてはこれにすごく近いです。

 

ただこれ、こういう風に筋書きを作ってその中で生きてるわけでもなんでもなくて、普段はあまり気にせずに過ごすこともできるけれど、人がたくさんいるところに長くいると、そういう感覚が勝手に出てきて、怖い思いをしてしまいます。体もいうことを聞かなくなります。

 

これは、人数の問題じゃないです。人数がそこそこいても、くたくたになるくらいで済むこともありますが、まともに家族で過ごすこともままならないこともあります。

 

学生時代に精神科に初めてかかって、病気なのだということになりました。

 

病気なら、治療すればなおる。

 

精神科の病気は、こころの病気なのだから、気の持ちようでなんとかなる。

 

これまで、ぬるま湯の中で生きてきたので、すこし厳しい現実に適応できてない。

 

周囲からはそう言われましたし、自分でもそう思ってきました。いまでもそう思うこともあります。

 

 

なので、自分を鍛えて、一般社会に復帰できるように頑張ろう。

 

そうやって、同じ間違いを繰り返してきました。

 

 

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前置きが長くなりましたけれど。

 

今回も、仕事中にそういうことが起きて、病院へかけこむことがしばしばみられるようになりました。

 

薬を飲めば、生活のリズムを守れば。なんとかなる。

そう思っていたのです。

 

けれど、やはりそうしても、家族で食卓を囲めなくなってしまいました。

いま家族の中でエネルギーを使うと、翌日の仕事に差し支える。

 

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これが、毎回仕事で行き詰まるときのパターンです。

 

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妻にも相談し、職場にも、生活相談員の方にも相談しました。

病気を治すのは医者に任せるとして、生活を、業務を、具体的にどう対処するか。

それを中心に考えていきました。

 

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そして、今朝。

具体案を求めて、父に相談しました。

 

そうしたら、

 

「おまえ、たくさんの人の中にいることが難しいやろ。それなら、それをスタート地点にせんか?」

「あきらめるとかいうより、そもそもできんのやから、それをなんとかすることに残りの人生つかうんか?」

「お前はプライド高いから、これができんと言われりゃハラ立てるやろうが、そういうプライドは持っとるだけ損やぞ」

 

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これが、父の言葉でした。

 

これまで抱えてきた重荷のようなものがどさっと落ちたような気がしました。

 

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それが、私の気持ちを後押ししてくれました。

 

数十年ぶりに、父に面と向かって「ありがとう」を言いました。

 

ほんとうに、父に感謝です。ほかになんといっていいのかわかりません。

 

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まあそんなことがあって、仕事をやめてきたわけです。

 

具体的にどうやって生計をたてていくか、などはまだ考えていません。

 

ここをスタート地点にして、考えて行動していこうと思っています。

 

齢46にしてこのありさまで、なんとも、というところではありますけれど。

 

・・・ということでした。

 

はあ、文章長い。

 

おつきあいいただいてありがとうございます。

 

ではでは。またいずれ。愚蛤庵主人でした。

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