9月10日午前2時。
久しぶりに夜更かしをして、Macの前におりました。
タイトルにあるとおり、Apple Special Event 2015のキーノートを見るためです。
見終えた感想を率直に言うと、残念でしたし、疲れました。
どちらかというと、個人的に字幕なしでのキーノートを普通に理解できた喜びのほうが大きかったりしました。
やってたことは。
- Apple WatchとWatch OS 2
2. Apple TV
3. iPad Pro, iPad mini 4, Apple Pencil, キーボード
4. iPhone 6s, 6s plus
これらの発表です。
1.については、ファッションや健康管理のアイテムとしての機能を強化させたかんじです。バンドの種類やカラーバリエーションが増えたことと、心拍数・血圧の管理や、胎児の心拍数などから胎児の健康状態を知る(心音を聴くこともできる!)など。
2. については、大幅に機能を追加。hulu、Netflix、iTunes Storeなどのムービーやコンテンツをテレビで視聴できたり、Siriと連携して様々な情報を得ることが可能になりました。コントローラにはタッチパネルとSiriボタンがつきました。これは正直驚きました。ただ、価格が跳ね上がりました。
3. については、とにかくデカイiPad Proが圧巻。12.9インチもあります。Retinaディスプレイですんで、ほぼほぼiOSを積んだノートマシンです。
キーボードのついた新しいカバーを装着すれば、なんかMSのSurfaceをみているよう。この見た目は、個人的には非常に残念です。
ただ、特筆すべきこととして、Apple Pencilを用いることで、描画がとてもしやすくなります。ワコムのタブレットを使用していた方ならわかると思いますが、基本、ディスプレイを見ながらのタブレット操作だったのが、iPad上に直接描くことが可能になったことはものすごいことだと思います。線の強弱や、芯をナナメにしてなでる表現も可能です。モニタのついたタブレットもワコムは出してますが、接続されたPCがないと作業できなかったり、価格が高いというデメリットがあったので、画期的なプロダクトだと感じます。
MSのOfficeの操作や、3Dメディカルのデモンストレーションがありましたが、Adobeのデモンストレーションはすごかったです。
そういう立ち位置のiPad Proは、今後のAppleのあり方に影響を与えるものだと感じます。
4Kムービーの撮影と編集が可能になったのも、プロユースを見据えてのことでしょう。
画像や動画、音楽に強いMacの持ち味がそのままiOSで活かされる形になりました。
4.は当初から予想されていたものとほとんど変わらず。特に目を引いたのは、3D Touchという圧力感知機能。操作の幅がうんと広がりました。これについては今後、アプリケーションのベンダーがそれをもとにどのようなアプリを開発するかにかかってます。また、Appleの販売方法に変化がありました。新機種への移行を容易にするために、月々一定額の支払いで、常に新機種を利用できるようになります。そのつど新機種をまるまる買い取る必要がなくなります。日本では、iPhoneはキャリアに縛られたかんじでしたが、これからそれが変わる可能性があります。このプランを利用すれば、Apple Storeから購入したほうが大きなメリットがありそうです。
全体的な見方をすれば、今回もハードのスペックの向上を中心にキーノートが進んでいきましたが、ぼくは、これからより重要になるのは、スペックよりも、「なにができるようになるか」とか、「これを使ってなにをするか」という点に重点をシフトすることだと思っているので、単純にAppleのプロダクトそのものを崇拝してもつまらないと思います。
ユーザが主体的にハードを選択するときは、遠からず訪れるはずです。メーカーやソフトウェアベンダーが機能を追加することでユーザを牽引してきた(購買意欲を牽引してきた)のは事実ですが、これからハード面には、どちらかというとハードとOSの安定性、堅牢性に重点を置くべきだと考えます。
そういう意味では、「これにお金を払おう」という気持ちがあまり起きなかったです。
もちろん、今回のキーノートでワクワクした人も多いでしょうが。
ということで。
では、またいずれ。愚蛤庵主人でした。
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