百条委員会。

まいど!愚蛤庵主人です。

 

きのう、午後から東京都議会の「百条委員会」の質疑応答のテレビ中継を見ていました。

 

思うところはいろいろありました。

 

それを、すこし文章にまとめておこうと思います。

 

まず、石原元都知事が、あらかじめ「体調不良」を理由に時間を大幅に短縮したこと、委員会の質疑の場で、「字が読めない、記憶力に問題がある」ということを先に断ったことには、「作戦」的な要素が強く感じられました。

 

その部分じたいは、それほど重要なことではないです。

 

この委員会を設置した目的を考えると、もっとも大事なことは「公務・公費を私的な目的のために利用していないかを明らかにする」ことだと思っています。

 

単純に言えば、「私腹を肥やし、権力を増大させた」という事実を明らかにして、その部分を解決するのがこの場なんですね。

 

水戸黄門でいうと、悪代官をとっちめる場。

遠山の金さんでいうと、白洲の場。

 

テレビを見てた人たちの大部分は、この場で、石原元都知事が「ははーっ!」とひれ伏すところが見たかったはずです。

 

結果は、そうならなかった。

 

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元都知事を個人攻撃する場ではないんです。もちろん、議会でもないんです。

辞任しちゃってる以上、行政責任能力はないですから、それを求めてもどうしようもない。

刑事罰に相当するものがあるかどうか、というのは、この百条委員会の場で明らかになるものであって、それを探すことも、本来の目的じゃないと思います。

 

明らかにすべきことを明らかにできなかったことへの歯がゆさが残りました。

 

あと、質問する側が、「何を明らかにしたいのか」「どう質問すればそれを明らかにできるか」という、目的と手段を持たずに、最終的に持論の展開と主義主張だけで終わった点が残念です。

 

そういう意味で言えば、元都知事が「公約を実現させることが知事としての最大目的だ」ということで、それ以外の事務事項は、議会で決定した結果を、役人が形にして持ってきたものに裁可を下すのが役目、という返答の方が正当な考え方だろうと思います。

 

豊洲に新市場を建設するのが就任以前に決定していた事項であれば、そこを問題視してひっくり返すのが知事の役割だとは言い切れない。むしろそれは、議会の問題。

 

それが事実であれば、百条委員会を設置すること自体が無意味。

 

それどころか、質問者が、元都知事に対して、人として尊重する態度を取ってなかったことの方が、不遜であると思います。

 

裁可を下した責任についてはすでに本人も認めていることなので、それを必要以上にほじくり返す必要はまるでない。

 

これは勝ち負けとかいう問題でもないので、このまま終わるとしたならば、それは都議会の失態でしかない。

 

結果的に、釈然としない思いだけが残ったわけです。

 

・・・感想としては以上。

 

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そんなわけで、きょう描いたのは、この方です。

 

石原慎太郎さん。(クリックでびよーん!)

 

 

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精進を重ねてゆきます。

 

では、またいずれ。愚蛤庵主人でした。

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